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ボヴェのOnly Watch作品「Miss Audrey Sweet Fairy ONLY WATCH」~時計製造史上まだ一度も用いられていなかった全く新しい素材の文字盤を採用

オリジナリティにあふれた独特の美意識を持って唯一無二の時計を作り続けているボヴェも、Only Watchの常連として、今回も非常に意欲的な作品を提供している。

その画像がコチラだ。



ヨーロッパ風土にちなんだ高貴にしてメカメカしたイメージのあるボヴェが、なんかいやにポップな絵柄で、「これはどうなのか?」と感じられる方もいるかもしれない。
だがしかし、この文字盤の"素材"を知れば、唸り声のひとつもあげたくなるハズだ。

この文字盤は、時計製造史上まだ一度も用いられていなかった全く新しい素材――なんとこれ、"純粋な砂糖"からできているのだ。


話は今年5月にさかのぼる。
「ミス・オードリー スウィートアート」とタイトルされた新作が、ボヴェのオフィシャルから発表された。
砂糖文字盤!!!
非常に興味をひかれたが、WATCH MEDIA ONLINEには実機を見てから書きたく思い、掲載を保留していたところ、Only Watch2021に上記のモデルが出品されてきたため、そろそろ紹介しなくては時間切れと感じたのと、不思議なことに、この"超発明"を記事にする日本メディアもほとんど拝見できていないので、あえてチャレンジする次第である。

実機はいまだ未見のため、強度や耐熱性はもちろん、その芸術性や色彩の再現性や光沢など工芸的な利点や欠点についても、強く断言できるほどの自信はないが、とりあえず、まずはカタログ・ヴァージョンのプレスリリースを見ていただきたい。

BOVET 1822の新作「ミス・オードリー スウィートアート」~ダイヤルをシュガー・コーティング

タイムピースの顔であるダイアルは、言うなれば世界を見通す窓です。
その時計に惹かれ、興味をそそられるかどうかは、多くの場合、ダイアルの第一印象と関係しているのです。その他のディテールはそれからです。
時計製造の歴史が始まって以来、ダイアルには多種多様な素材が用いられてきました。どれも、他より際立つようにデザインされてきたのです。貴金属、エナメル、ミニチュアペイント、ギョーシェ装飾、エングレービング、マザーオブパール、アベンチュリン、スケルトンなど、BOVET 1822の約200年の歴史の中でそのどの技法もダイアルに採用してきました。
しかし、新作「ミス・オードリー スウィートアート」では、時計製造史上、まだ一度も用いられていない全く新しい素材を使用し、革新的な技法によりダイアルを作り上げました。ーー純粋なシュガーから作られた、比類なき逸品です。


愛らしさと純真さを表す「ミス・オードリー スウィートアート」のダイアルを飾るシュガークリスタルは、技術革新、素材、そしてミニチュアペイントなど、ボヴェ独自の特徴すべてを代表するものです。


ボヴェ社を率いて今年で20年になるオーナーのパスカル・ラフィ氏の心に生まれた「ミス・オードリー スウィートアート」は、愛の甘さと、子供のお菓子に対する無邪気な欲求のような純粋さを捉えることを目指して、シュガークリスタルを用いて息をのむような新たな装飾技法でダイアルを飾りました。

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